ローリング・ストーン インタビュー選集
「ローリング・ストーン」インタビュー選集 世界を変えた40人の言葉
半年かけて読み終えました。
最後のボノのインタビューを読み終わった瞬間、
「やったー!」
本を読んで、こんなに達成感を味わったのは久しぶりです。
アメリカの雑誌『ローリング・ストーン』からの選りすぐり・40人のインタビュー。
どんな人のインタビューかというと・・・
ピート・ダウンゼント/ジム・モリソン/フィル・スペクター/ジョン・レノン
レイ・チャールズ/トルーマン・カポーティ/ジョニー・キャッシュ/ニール・ヤング
オリアーナ・ファラーチ/ブライアン・ウィルソン/ジョージ・ルーカス
ジョニー・カーソン/ジョニ・ミッチェル/フランシス・コッポラ/トム・ウルフ
ジャック・ニコルソン/ビル・マーレイ/クリント・イーストウッド
エリック・クラプトン/ティナ・ターナー/ロビン・ウィリアムズ
レナード・バーンスタイン/スパイク・リー/ジェリー・ガルシア
アクセル・ローズ/ブルース・スプリングスティーン/デヴィッド・レターマン
デヴィッド・ゲフィン/カート・コバーン/コートニー・ラブ/ミック・ジャガー
パティ・スミス/ハンター・S・トンプソン/ビル・クリントン/ダライ・ラマ
ボブ・ディラン/オジー・オズボーン/キース・リチャーズ/エミネム/ボノ
そうそうたるラインナップです。
ミュージシャンはもちろん、俳優、映画監督、作家、指揮者、大統領、宗教指導者など、
多岐に及んでいます。
インタビュアーは、インタビューする相手を詳細に下調べ・下準備している、
とういのが、インタビューから聴こえてきます。
そこらへんの雑誌のインタビューのように、底の浅いものではなく、
相手の本音が聴こえてくる内容となっています。
読み終えるのに、なぜ半年もかかったのかというと、
何人ものインタビューを続けて読むと、その価値が薄れるというか、
一人ひとりの人物をじっくり味わえない、という もったいない現象が起こるため、
あえて時間をかけて読みました。
40人すべて、その人の内面を感じられる内容です。
素のさいだねに触れることができます。
中でも特に、エキサイティングだったのが、映画監督 スパイク・リーのインタビューです。
日本では、映画『マルコムX』で知られています。
スパイク・リーとインタビュアーの会話のやり取りに、ハラハラドキドキしました。
スパイク・リーの尖った感覚的なエネルギーと、
インタビュアーの質問は、一瞬交わったかと思うと、空中でバラバラに分解・・・
どちらも真剣勝負です。
40人のインタビューから感じたことは、
どんなに有名になっても、人間本来の強さとか弱さに変わりはない、ということです。
誰もが作られた自分ではなく、本来の自分、ありのままの自分で生きたいのだと
思いました。
40人すべてのインタビューを読み終えた後、本のいちばん最初に戻り、
イントロダクションのヤン・S・ウェナーの文章を読み返してみて、
『ローリング・ストーン』という雑誌の40年の歴史が詰まっていることを再確認しました。
著名な40人のさいだねを堪能できる一冊です。
お試しあれ!