百歳バンザイ!
NHKの『百歳バンザイ!』という番組。
http://www.nhk.or.jp/100banzai/
たまたま再放送で、70歳まで大工をしていた100歳のおじいちゃんの日常が映し出されていました。
http://www.nhk.or.jp/100banzai/file/2007/0519/index.html
このおじいちゃんは、道具づくりの達人です。
自分自身には、座ったまま移動できる草むしり用の椅子。
背の低い奥さんのためには、手の届きやすい戸棚を。
近所の人には、里芋の泥を落として洗う棒を。
娘家族の家には、石油ストーブを移動させるキャスター付きの台。
手作りの将棋盤で、孫と将棋を楽しむ。(負けてばかりのようで、孫相手にムキになっていたのが印象的)
どれもこれも味のある道具です。
使えば使うほど、おじいちゃんのあったかさが出てくるのだろうな。
手作りの道具には、作った人の人柄や思いが現れます。
特別に何かを使って作るのでなく、周りにあるものを使って工夫して作る。
おじいちゃんは、自分の作った道具を使う人のことを考えています。
必要以上に気を遣わせない、という気遣い。
若い頃に自分で建てた手作りの家に今も暮らし、大好きな道具づくりを続ける。
おじいちゃんは、「道具作りでみんなを喜ばせる」という自分のさいだねに、
正直に生きている人。
認知症防止にちょうどいいね、なんて思う人もいるでしょう。
このおじいちゃんを見ていると、好きな道具づくりを通して、まわりの人たちとよい関係を作っています。
道具を作るのが目標でなく、その先にある「道具を使ってもらって、喜んでもらう」ということが、
おじいちゃんにとっては大切なこと。
それが生きがいになっているようです。
さいだねは、生きがいになる。
あなたも私も、
元気に100歳を迎えたとき、どんなさいだねを咲かせているのだろう。