さいだねブログ

あなたのさいだね(才能のたね)は何ですか?

はたらくおじさん


先週のNHKサラリーマンNEO Season2』http://www.nhk.or.jp/neo/の中で、
“はたらくおじさん〜マネキンにメイクするおじさん”
http://www.nhk.or.jp/neo/contents/story/ojisan009.htmlのコーナーが印象に残りました。


マネキンで思い出すのは、映画『マネキン』。
冴えない男性がマネキンと恋に落ちるラブコメディ。
マネキン役は、キム・キャトル。
キム・キャトルは、話題になった米テレビドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』の
サマンサ役と言ったほうがピンと来る人が多いかも。


探偵!ナイトスクープ』でも“マネキンと結婚したい”という依頼もあったぐらいです。
お米屋さんの店頭に立っていた男前のマネキン(ハッピとねじりハチマキの祭り姿の外国人顔マネキン)に
恋をした依頼者が、その男前マネキンを見つけ出し、ジ・ハッピーエンドの壮大な?ストーリー。
再会の瞬間は大爆笑でした。
執念の再会に、涙は流れませんが、何度観ても腹筋が鍛えられるほど笑えます。


たしかに、マネキンの美しさにハッとさせられることってあります。


マネキンにメイクするおじさん(加藤さん)は、
マネキンに“美”という魅力の息吹を吹き込みます。


加藤さんは、美術大学を卒業して、画家を目指していたそうです。
アルバイトのつもりではじめたマネキンのメイク歴が22年に。
今は、自分の腕一本で女性の美を表現できるこの仕事を天職だと感じているとのこと。



加藤さんの絵を描くというさいだねは、画家としての道もあっただろうと思います。
加藤さんのさいだねは、マネキンに“美”という輝きを吹き込むことを通じて花を咲かせています。

加藤さん自身は老眼も進んでいる普通のおじさんですが、加藤さんのメイクしたマネキンの唇なんか
たまらなくセクシーです。
素朴で真面目そうな加藤さんと華やかなマネキンが、あまりにも対照的なのも面白いです。


さいだねを、どのように活かすかは、誰かに決めてもらうのではなく、
自分で選ぶということなんだなと思いました。


加藤さんも、アルバイトと割り切っていたら、
今のような人気のマネキン・メイク師になっていたでしょうか。


何事も真剣に楽しみながら取り組むと、道はひらけてくるようです。


美術館に展示される有名な絵画もすばらしいけれど、
日常の中で、思わず振り返って、その美しさに見惚れてしまう。
そんな魅力的なマネキンに出会えるのもステキですよね。


日常にもたくさんのさいだねが活躍しています。