酒（しゅ）にまじわれば

朝日新聞で連載されていたエッセイを1冊の本にまとめた なぎら健壱の

タイトルが洒落っ気たっぷり。

おそらく“朱にまじわれば赤くなる”に引っ掛けているのでしょう。

“朱にまじわれば赤くなる”とは、“人はつきあう友により感化される”という意味。

（国語辞典で調べましたわ〜）

お酒にまつわる人間模様が詰まった1冊です。

どの話も面白くて、ついついページをめくります。
とまらなくなります。

気分がよくなって、ついつい飲みすぎるのと同じような感覚かな？？

なぎら健壱の自分表記「あたし」

「すがれた、年月を感じる店」

これらが独特の味わいを醸しています。

人間ってしらふでも奇っ怪な行動をしますが、

お酒が入るとさらに悲喜こもごもで愛おしい。

お酒にまつわる話をこれだけ書けるなぎら健壱は、

どれだけの時間、酒場で過ごしてきたのだろう？

どれくらいの量や種類のお酒を飲んだのだろう？

なぎら健壱のさいだね・・・もうおわかりですね！

酒好き。　

酒好きも高じると、立派な仕事になる。

何でもいいから（なぎら健壱に失礼だよ〜）、好きなことをやり続ける。

好きだ好きだと言い続け、やり続ける。

そこから何かが派生してくるから。

さいだねが想像もつかない形で芽を出すかもしれません。

だって、なぎら健壱はフォーク・シンガーだよ。