J・エドガー
クリント・イーストウッド監督作品『J・エドガー』
http://wwws.warnerbros.co.jp/hoover/index.html#/home
FBI初代長官 ジョン・エドガー・フーバーの人生を描いた作品で、
アメリカの政治や歴史の背景をよく分かっていないと、じゅうぶんに楽しめないのかな、
と思っていたのですが、そんな心配は無用でした。
私としては、小学生の頃からファンのクリント・イーストウッドの作品を
これから先、一作品も見逃さずに、最後までお供する覚悟です。(頼まれてませんが…)
そんな私の勝手な思いと覚悟を裏切らない、素晴らしい作品でした。
エドガーの孤独。
誰のことも信じられない、信じようとしない、信じる術を知らない、エドガーの孤独感。
孤独の闇に飲み込まれたエドガーの姿が、淡々と描かれ、淡々と終わります。
エンドロールで、それは現れました。
映画の本編が終わったと同時に、それはやって来ました。
それは、おだやかな愛に包まれる感覚です。
クリント・イーストウッドのおだやかで大きな愛です。
おだやかだけれども、圧倒的な愛です。
孤独と愛。
孤独と愛は、切っても切り離せないもの。
孤独と愛は、人間の根源的なもの。
この作品でも、クリント・イーストウッドの愛のさいだねが見事に開花しています。
エンドロール、私は静かに涙しました。