イグ・ノーベル賞
イグ・ノーベル賞をご存知の方も多いでしょう。
2002年度イグ・ノーベル平和賞を受賞した『バウリンガル』で日本でも知られるようになりました。
数週間前、ハイヒールのリンゴとモモコ司会の『ビーバップ!ハイヒール』(関西ローカルの番組)でも取り上げられていました。この番組は、毎回面白いです。
イグ・ノーベル賞とは、裏・ノーベル賞のこと。
受賞の基準は、世間をいかに笑わせ、いかに考えさせたか。
授賞式は、毎年、ハーバード大学で行われます。(その前はマサチューセッツ工科大学)
受賞者は、もちろん自腹でハーバード大学まで行きます。
プレゼンターには、表・ノーベル賞の受賞者たちが登場!
受賞者たちは、真剣に取り組んでいるけれど、奇妙キテレツ、バカバカしさと紙一重な研究や行動に授与されます。
本年度の受賞式は、10月7日だとか。もうすぐですね。
『イグ・ノーベル賞 大真面目で奇妙キテレツな研究に拍手!』という本も出版されています。
以下、どんな研究が受賞したか一部抜粋です。
【平和賞】
・広島原子爆弾投下50周年を水爆実験で記念したフランスのシラク大統領【愛と結婚に関わる受賞】
・恋愛と強迫性神経症は生理学的に区別できないことの発見【基礎科学に関する受賞】
・ニワトリの体内で起こる低温核融合の研究
・月と火星に人口の建造物があることの発見【落下と浮上に関わる受賞】
・ココナッツの落下による傷害についての医学的レポート【地獄についての専門的研究に関する受賞】
・地獄へ行く人数を算出した統計解析法【アートやその解釈に関わる受賞】
・ハトにピカソとモネの作品の識別を訓練した日本の研究チーム
・古代壁画を落書きと間違えて消してしまったボーイスカウト【食と味覚に関する受賞】
・オタマジャクシの試食テスト
・人間に食物は必要ないという主張【コーヒーと紅茶に関する受賞】
・ビスケットを紅茶に浸す理想的な方法の考察【文学賞】
・著者が976人いる10ページの論文
・人間の腸内から発見された異物一覧【人間と動物の調和を促進した発明に関わる受賞】
・犬語翻訳機『バウリンガル』
・兼六園の銅像がハトに人気のない理由の科学的考察
日本人では、ドクター中松も何かで受賞しているらしいです。
(ドクター中松は、フロッピーディスクの発明者ですが、くだらないけれど笑える発明も量産しています。やはり紙一重・・・)
真面目なところに生まれる笑いやシニカルなおかしさ。
そういうものを世界中から集めて、一堂にお祝いしてしまおう!という発想がステキです。
こういう賞を考える人のさいだねもあれば、この賞に乗っかってしまおうという人のさいだねもある。
世の中、四角四面じゃつまらないですもん。
私のリクエストとしては、本家本元のノーベル賞とイグ・ノーベル賞のダブル受賞をぜひ見てみたいです。
人間は、社会的貢献のさいだねと娯楽的貢献のさいだねの両方を併せ持っています。
ほんと、人間っておもしろい。