さいだねブログ

あなたのさいだね(才能のたね)は何ですか?

漆器と青磁

今日は、私のお気に入りのテレビ番組『美の壺』から、漆器青磁を通しての人間の自然観について。
http://www.nhk.or.jp/tsubo/index.html



青磁
青磁は、中国の皇帝のために作られたものだそうです。

“雨上がりの雲の切れ間から見える空の色”という皇帝の要望から生まれた器。

青にも種類があります。
湖の青。
海の青。
空の青。

どこまでも続く宇宙へと無限に広がる青が表現されています。



漆器
漆器は、日本古来の器です。
海外では、“ジャパン”でと通っているようです。

漆器には、赤と黒があります。
黒は、果てることのない宇宙。吸い込まれそうに漆黒の世界が広がる夜空。
赤は、太陽。血。すなわち、命の色。


今、生産されている製品を思い浮かべてみてください。
自然を意識し、自然を感じさせるような製品は、なかなか浮かんできません。


製品の模様が草花というのではなく、青磁漆器のように、そのものが自然を象徴しているということです。



先人たちは、
無限の宇宙の、この地球の、
人間は一部なのだということを、いつも感じながら生きてきたのです。


現代に生きる私たちは、ともすると忘れがちな感覚です。

だから、私は無意識に、昔は器で、今は製品と書いてしまったのかもしれません。
心の豊かさの違いが言葉にも表れるということなのかもしれません。


しかし、私たちにも、自然を感じる力や、自然が私たちに与えてくれる
すばらしい恩恵を感じながら生きる力を持っています。


自然を感じるさいだねは、私たちの中にあるのです。
常に感じながら、日々を過ごしたいものです。
そうすると、私たちの中から、新しいさいだねが芽吹くような気がしてなりません。
 


ホームページの日々これ好日『世界の国旗』もお時間あれば、ご覧ください。
世界の国旗と自然について、思うままに書いています。
http://www.a-relation.com/diary/2007/08/post_213.html