さいだねブログ

あなたのさいだね(才能のたね)は何ですか?

たこ焼きのたね事件

仕事の合間に小腹が空いたので、小さいキャベツ焼きを作って食べました。
お好み焼きをしようと冷蔵庫をチェックすると、キャベツと玉子しかなかったので、
キャベツ焼きになってしまいました。


お好み焼き屋さんで、お好み焼きを食べる時は、まったくと言っていいほど思い出さないのですが、
自分でお好み焼きを作る時、必ず思い出す中学時代の思い出があります。

今回は、キャベツ焼きだったにもかかわらず、思い出してしまいました。


中学時代の思い出に、お好み焼きは直接関係ありません。
お好み焼きのたねを作る時、連想するのが、たこ焼き。
そうです。たこ焼きの、もっと細かく言うと、たこ焼きのたねの思い出です。


中学の時、調理実習がありました。
男女一緒にクラスの班での実習だったと記憶しています。
私たちの班(誰が一緒だったかも覚えていない“私たち”ですが)は、
プラス、担任教師も入り、たこ焼きを作りました。


たこ焼きのたねは、お好み焼きより多く水を加えるのは、当時の私は知っていました。


サラサラっと水分の多い通常のたこ焼きのたねを作っていると、
クラスの他の班を見回って戻ってきた担任教師(♂)が言いました。

「(たねが)シャバシャバやなあ〜。こんなんで大丈夫か?もっと粉(薄力粉)入れたほうがいいんちゃうか?」
と言い残し、また他の班の巡回に行ってしまいました。


「・・・これでいいと思うけどなぁ」


中学生は子どもです。人生経験の浅い中学生の私は、先生に言われると不安になりました。
自分に自信が持てません。先生のほうが正しいのだと思ってしまいます。


「・・・・・」


粉をドボドボ入れました。
出来たたこ焼きのたねは、限りなくドロドロに近いトロトロ。
焼き上がったたこ焼きを何かに例えるとすれば、
丸いお好み焼き…。ヘビー級のたこ焼き…。


「・・・・・」


残りのたねに水を加えました。
1回目に焼いたのは、どこからどう見ても、たこ焼きとしては失敗作でしたから。

これで、まともなたこ焼きが出来上がりました。


固い失敗作のたこ焼きと普通に成功作のたこ焼きは、平等に班のメンバー全員に分配されました。
もちろん、私たちの班に入っていた担任教師にも。
ほんとは、先生に失敗作を全部入れてやろうかと思ったほどです。


担任教師は、自分が間違っていたと気づきました。

「・・・・・」

謝りません。
謝らないということは、非を認めないということです。


教師も間違うことがある。
私は初めて知りました。


教師は間違っても、謝らない。
私は初めて知りました。固いたこ焼きを食べながら。


教師も間違うこともあり、生徒に謝ることもある。
大人が子どもに謝ってもいいじゃない。


その時、先生が、
「ごめん、ごめん〜。先生、間違ってたわ。はっはっは」
と笑いながら言ってくれていたら、
私は、こう返して、終わっていたことでしょう。
「先生、家庭科の先生と違うもん。理科の先生やん。はははっ」


先生が素直に認めて謝ってくれなかったことが、いい歳の大人になった今も引っかかります。

たこ焼きでも、
お好み焼きでも、
とうとう、キャベツ焼きでさえも、
この記憶が引っかかってきます。


私も、自分が間違ったら、素直に謝りたい。
確かに先生と同じように、謝れない自分がたまにいるから。


謝るという行為は大切です。
その前の段階で大切なのは、自分に正直でいる、素直になる。
そういうことなんじゃないかと思います。



このブログに書くことで、忌まわしい「たこ焼きのたね事件」から、自分を解放しようと思います。
そうしたい・・・これが私の素直な気持ち。


今日は、たねたねでも、たこ焼きのたね
いつものさいだねとは、ちょっと違うけれど、たねには変わりなし〜。

?????




それにしても、食べ物の恨みは怖い・・・