作詞家・阿久悠
いつもの如く、NHK『あの人に会いたい』を観ると、
昨年亡くなった阿久悠が登場の回でした。
この番組は、亡くなった著名人の足跡を、インタビュー映像と、その人の言葉で構成しています。
私は、阿久悠の曲に慣れ親しんだ世代です。
曲を聴くと、ああ、あの頃はあんなことしてたな〜、と子ども時代を思い出します。
この番組で、阿久悠は自らのさいだねを語っていました。
僕の中には、子どもの時、衝撃を受けたハリウッドがあり、ディズニーランドがあったりする。
そして、また同時に、僕は日本人として、生まれて育ってきたひとつの風土みたいなものがある。
そういう言い方をすると、僕の中のディズニーランドが目覚めれば「UFO」になるし、
ハリウッドが目覚めれば「勝手にしやがれ」になるし、
俺は日本人だなと思えば「津軽海峡・冬景色」になるんですよ
外からの影響は、本人も気づかないうちに、その人の内に根付く。
そして、何かを表現しようとする時、内に根付いたものが、目覚め、姿をあらわす。
阿久悠の場合、文字になる。
本当に、ひとりの人が書いたとは信じられないほど、切り口が違います。
自分の中にあるさいだねを、どのように目覚めさせ、表現するのか。
ここが大切なポイントでしょうね。
“私の中の○○が目覚めると、△△になる”
今までの自分をちょっと振り返ってみませんか。