さいだねブログ

あなたのさいだね(才能のたね)は何ですか?

カール・セーガン『COSMOS』 

天文学者カール・セーガンの30年前のベストセラー本『COSMOS コスモス』。
COSMOS 上 (1)

この本の中に、衝撃的な部分がありました。
以下引用です。

焼き畑農業や、熱帯樹林の工業的な伐採、家畜による草地の食い荒らしなどは、今日、世界中で激しく行われている。
森は草地よりも色が黒く、草地は砂漠よりも色が黒い。黒いものほど太陽光線をよく吸収することは、広く知られた事実である。地球は、その黒い部分を失いつつある。
その結果、地表が吸収する太陽光線の量は減りつつある。私たちは、土地の利用法を変えることによって、地表の表面の温度を下げつつあるのだ。この冷却によって、北極と南極との氷の面積が広がるのではないだろうか。白い氷が広がれば、地球に当たる太陽光線は、ますます反射され、地球はますます冷えてゆくだろう。・・・・


???????
地球冷却化説とでもいいましょうか。
森林が失われることで、地球が冷える説。


なぜだか、小学生の時、ムシメガネで太陽光を集めて、紙を黒く焦がしたのを思い出しました。


この本が出版され、30年後の現在、
森林が失われつつある・・・それも、加速度的に失われています。
今でこそ、地球温暖化は周知の事実です。


30年前は、いろんな説が混在していたのでしょう。
他にどんな説があったのか、興味がわいてきますね。



カール・セーガンに、自説について聞いてみたいですが、すでに亡くなられています。



カール・セーガンは、世界的に貢献した人物です。
ボイジャーなどの惑星探査の計画で指導的役割を担っていました。


カール・セーガンは著書『COSMOS』の中でも、農業や自然、人類など多岐に渡って、
現在でも遜色ない鋭い見解を述べています。(私の理解できる範囲で)



もう一箇所、衝撃的な部分を紹介します。
以下引用。


しかし、人間は数千年もかかって、この地球の気温を、温室効果アルベド効果とによって、たかだか一度ほど変えただけである。もちろん、現在、私たちは、石炭や石油などの化石燃料を大量に燃やし、森や草地を広範囲に破壊しつつある。私たちは、わずか一世紀か二世紀のうちに、地球の温度を、さらに一度だけ変えようとしている。


いやー、地球は今、かなり危機的状況なんですけれど・・・。


私の言いたいのは、この説は間違っている、ということではなく、
いろんな考え方があることが健全なのだ、ということです。
そうやって、真に進む方向が見えてくるからです。


それに、地球が氷に覆われる日が来ないとも限りません。


カール・セーガンのように、天文学者・科学者にはなれないけれど、
そういう人たちを応援することは私にもできるのでは?
それに、科学に興味をもって、日常を過ごすことはできます。


科学者のさいだねと、その科学者を応援する科学者でない人のさいだねが、響き合って、
新しい何かが生まれる。


想像するだけで、ワクワクしませんか?

私だけかな?