映画 『キャデラック・レコード』
〜音楽でアメリカを変えた人々の物語〜
このサブタイトルに惹かれ、映画館へ足を運んだ映画『キャデラック・レコード』。
http://www.sonypictures.jp/movies/cadillacrecords/
(※音が出ます。左上のレコード盤が懐かしく、感触が思い出されます)
1950年代〜60年代、
アメリカに実在したレコード会社・チェスレコードが舞台となっています。
音楽的には、現在私たちが親しんでいる音楽の原点のひとつだと実感しました。
それと同時に、人種差別の壁を打ち壊すエネルギーにもつながっていて、
社会を変革する力は、政治や経済だけではない、
音楽が人種を越えた大きな力となり得る、ということを証明してくれています。
映像の中には、当時のアメリカの姿・・・
白人と黒人が交わることのない差別的社会生活や、
黒人に対する白人警官の暴力などの実際の映像も織り込まれています。
そういう映像もあるからこそ、チェス・レコードの創始者、レナード・チェスの黒人に対する
差別意識の無さが際立ちます。
“人種差別という思考や意識を持っていない”
これが、レナード・チェスのさいだねであり、マディ・ウォーターズやハウリン・ウルフ、
エタ・ジェイムス、チャック・ベリー、黒人アーティストのさいだねを開花させたのです。
彼らのさいだねは、現代音楽へつながる無数のアーティストのさいだねが開花する源となったのです。
50年後の今、黒人にルーツを持つオバマ氏がアメリカの大統領です。
当時、誰一人として想像できなかったことでしょう。
私たちのさいだねが、未来を変えることができるということです。
私たちのさいだねは、絶望でなく、希望に満ち溢れています!
映画館での出来事を別の視点で書いています。ご覧ください。