解体工事で気づいたこと
隣の木造アパートの解体工事が始まりました。
築ウン十年もの(相当古い&部屋数は多そう、しかし住人は少なそう)、
中の構造がどうなっているのかよくわからない、不思議な感じのアパートでした。
一度でいいから、中に入って探検してみたいな〜と思っていました。
今となっては、その思いも叶わずです。
このアパートの敷地内に、大きな松の木があります。
外出時、解体工事を横目に、ふとこんな思いが浮かんできました。
「この松の木も無くなってしまうのかな・・・」
2時間後、戻ってみると、松の木は跡形も無く消えていました。
大きく、古い松の木でした。
このアパートが建った約40年前(推測です)は、松の木を切らないですむように、
アパートを建てたのかもしれません。
他の生物を思いやり、共生しようとする心が、
当時の日本人の心には、宿っていたように感じます。
今の時代、そんな感傷的なことを言っていたら、仕事にならない、お金にならない。
もっともらしい、誰かの声が聞こえてきそうです。
人間が勝手に決めた土地の所有権。
その土地の木や虫、動物には何の権利もない。
権利を持っているのは、人間だけという考え方。
人間が一番、という考えを持っているならば、
環境保護を声高に叫んでも、人間以外のすべての生物にとっては、
今までと何も変わらないでしょう。
忘れかけた大切なさいだねを取り戻す必要がありそうです。